前回に引き続き今日も街歩き、また、気候にも恵まれ、皆さんイキイキとされている様子でした。
まち歩き自然探訪
(石川沿いを歩く)
講師 森山義博
講師紹介
ちはや星と自然のミュージアム所属
地学教育一筋、郷土愛を育む地学教育を追求されている。元富田林高校教諭、元四天王寺大学講師
石川の川底でアケボノゾウやシカの足跡化石や直立樹幹化石を発掘された。
汐ノ宮駅に集合
汐ノ宮公園に移動
公園で約1500万年前に大地ができた時の地層である甘南備累層などについての解説がありました。
公園から段丘面を見上げたところ。
このような崖の上に家が立って危険がないのかと思ったのですが、この段丘面は非常に頑丈でそれとは逆に公園は過去に石川が氾濫下後であるということでした。そもそも寺内町や集落の多くは,石川の氾濫原である沖積平野を避けて段丘面上に発達しているのは、安全だからです。
地図を確認してみると、至る所に水路があることが分かりました。石川からの水を取水井戸から取り水田に分配するためのものです。レインボーホールのある栗ヶ池も天然の川からの水の流入はなく、石川の深溝(ふかうそ)井堰から取水し水路を通り流れ込んでいるのです。
写真では、わかりにくいですが、この水路のはるか下に石川が流れています。つまり、この水は数Km先の取水井堰からとっているとのことでした。
この写真と水路の写真とは同じ場所で撮っているところからわかるように、かなり下を石川が流れています。この写真に写っている山の裾野あたりから水路が流れてるらしい。
さて、これから大冒険の始まりです。ロープを伝って、急斜面を石川河川敷に降ります。
これが安山岩の柱状節理 約1500万年前に噴出した溶岩です。溶けていた溶岩が急に固まる時に、体積が小さくなるので五角形あるいは六角形の柱のような縦に長い割れ目ができます。
柱が右側(上流の方、南側)に傾いています。これは本来溶岩の底から垂直に柱状節理ができるので、ここの場合斜めに傾いているということは、溶岩が右側に斜めに流れ出したということになります。
この写真では分かりにくいですが、ぷくぷくと湧いているのが炭酸です。汐の宮炭酸泉が湧き出しています。また、水中の石が少し赤茶けた色になっているのは、鉄分の色です。
熱心に聞いている受講生たち
富田林寺内町の魅力
講師 笠井 敏光
大阪国際大学教授
講師紹介
研究分野
考古学・博物館学・市民文化論・文化政策学・生涯学習論
著書
『京都・観光文化への招待』
(共著)ミネルヴァ書房 2012
『入門・文化政策』(共著)
ミネルヴァ書房 2008
『指定管理者は今どうなっているのか』
(共著)水曜社 2007
『環境と心性の文化史』(共著)
勉誠出版 2003
『激動の埋蔵文化財行政』(共著)
ニューサイエンス社 2002
富田林寺内町の紹介ではなく、文化財、歴史遺産として、どう見て行くのか、守っていくのかという視点からの講義をされた。
1.文化と文化財・歴史遺産
2.歴史遺産を生かしたまちづくり
長野県妻籠宿で調査をした結果見えてきたこと
午前中のハードな冒険から帰っての授業なので、受講生は、クタクタ。しかし、先生のユーモアあふれる講義のおかげで頑張って、授業を受けている様子。
先生は、博物館学も研究分野であり、この講義後も博物館に行かれるそうである。
おすすめの博物館はどこか。という受講生からの質問を受けて、紹介していただいたのが、
琵琶湖博物館は行ったことがあるが、後の2つ、是非行ってみたい。
最後に、石上露子と「旧杉山家住宅」の紹介映画を見ました。
「旧杉山住宅」は富田林寺内町の中でも最古級の町屋建築で昭和58年に国の重要文化財に指定された。明治の末に活躍した明星派の歌人、石上露子はこの杉山家の出身です。
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